奉仕活動(ひのきしん)

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 人と人間。同じことのようですが、意味合いが違うように思います。人間とは、漢字がよく表現しているように、人と人との間柄という重要な意味が含まれています。
 私たちは必ず他人と共に生きなければなりません。したがって、人間であるためには、生活の中でより良いおつき合いを考えることが大事です。そこで大切なことは、人を信用する、人に信用されることです。
 「おみち」で言う「ひのきしん」とは、神様から健康に生かされていることの喜びの御礼として、神様が喜んでくれる行い、「おみち」の御用を勤めることを意味しています。ひのきしんという言葉を漢字にあてはめれば「日(神様)の寄進」というのが妥当であろうと思われます。ひのきしんは、人が見ているからするものではありません。誉められるためにするものでもありません。利益を求めてするものでもありません。それはただただ、感謝と喜びの心の発露が行動に現れるものでありましょう。本当のひのきしんができる人は、信仰の生活をしていると言えると思います。そして、そんな人は必ず豊かな心で、生き甲斐を感じながら暮らしていけるものと確信いたします。
 人間の世界には、見えないところで嘘がありますが、反対に見えないところに本物が潜んでいるものでもあります。一人で生きる世界なら表も裏も関係ありませんが、人と人との関係でなり立っている人間の世界だからこそ、見える所、見えない所、表、裏ということが大きな意味を持ってきます。それが私たちの信用の大部分を決めているのでもあるのです。
 私たちの人生は、見えない所でどれだけ本物があるのかが勝負の分かれ目になるものだと思います。