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理に沿う生き方(2026年8月)

 神を拝み仏に願っただけでは植物も芽生えず、花も咲きません。神に願わず仏に頼まずとも、天然自然の理を守って畑を耕し、種を蒔いて肥料をやり、雑草をとるなど十分な手入れをすれば、どんな植物や花木でも芽生え、花が咲き、そして実が成ります。花は心を癒し実は美味を味わわせてくれるでしょう。これが理に沿う生き方なのです。
 神仏を拝め、神仏にすがればどんなことからも救われるという信仰がありますが、こうした信仰は大自然の理から外れたものと言わざるをえません。信仰というのは自分の欲望を満たすためにするのではなく、人間の生き方を教えていただくものです。人間の生き方の拠りどころになるのは大自然の真理なのです。
 したがって、日々の生活の中から得られるたくさんの教訓を素直に受け止める心を養い、その中から天地を貫く真理を悟り、これに従い生きるのが正しい信仰の道だと思います。
 むしろ神仏に頼まずとも、真理の道を知り、正しくこれを守りさえすれば、天地は豊かな恵みで私たちを包みます。しかし、人間というのはどうしても易きこと、楽に生きることに流れ、真理の道からはずれやすいものです。これに早く気付き軌道修正できるのが信仰のよさではないでしょうか。
 したがって、神を祀る形や振る舞いが真理なのではなく、神の恵みを謝し、その御恩を感じる心、神を祀らずにいられないほど育った心をつくることが、天地の恵みに包まれる生活の源ではないかと思います。
 鉄道の列車がレールの上を走る限り、楽々と千里の旅を続けられます。私たちも真理というレールの上を走る限り、心豊かな恵みに溢れた人生の旅を続けることができます。ただ真理というレールは鉄道のレールのように私たちの目で見ることができません。そこが大事なところです。真理のレールを走る車輪は私たちの心です。心が歪めば直ぐに真理のレールから脱輪してしまいます。だからこそ、形にとらわれることなく理を受け入れる素直な気持ちになれることが何よりも大切なのです。
 親なる神様は、人間の心の成長を待っておられます。心の成長とは真理にうなずくこと、勇んで真理を守ることができる心です。こうした努力を積み上げていくのが正しい信仰です。
 神の定めた道、真理が教えている正しい秩序の道は、なかなか学校の教科書のように文章として書き連ねることができません。また電車のレールのように誰もが自分の目で確認することもできないものです。信仰を通して真理を見極める訓練を積み重ねながら、真理に沿う生き方を求めることが大切です。