今月のテーマ
文字サイズ
真理は親神の姿(2026年10月)
あってもなくてもどうでもよく、なかったからといって生活に差し支えがないもの。そうした、どうでもよいものを手に入れるために人は万金を惜しみません。たとえば宝石類などはそうした、どうでもよい物質の最たるものではないでしょうか。
これとは対照的に、どうしてもなくてはならないもの、生きるためには瞬時といえども縁の切れないものがあります。空気などはまさにそうしたものの一つです。生まれた瞬間から息を引き取るまで、空気のない生活は考えられません。こんな大事なものなのに、お代は無料、胸一杯に空気を吸い込んだからといって一円のお金でも請求されることはありません。
新幹線の特急料金、飛行機のチケット代、われわれは乗り物には高い料金を支払います。しかし地球という乗り物に乗って宇宙生命の旅を続けながら、この地球という惑星の搭乗料金を支払った人は誰もいません。これも無料です。
野菜を買うのも、肉類を買うのも食料品すべてに対価を支払うのは当然だと考えます。しかし、野菜や動物を育ててくれる太陽の光に対価を払おうなどと考える人はいるでしょうか。これも無料なのです。
そもそも私たちの体からしてそうです。体の不自由な方が人工臓器を取り付けようと手術をすれば、それこそ一財産叩いても払いきれないほど多額の費用がかかります。しかし、健康に生まれた五体は大自然から無料でいただいたものです。この身もこの命も、私たちが一番大切と考えるものすべてに対価を支払うなどということはありません。
何時の間にか、こうした大自然の恵みは、いくら使っても無限にあるものと考えるようになってしまいました。
しかし、大自然の恵みに甘えたままでよいのでしょうか。ただ惜しみなく与えられる恵みを享受したままでよいのでしょうか。せめて人間だけでもこの大恩を感謝し、これに報いる道を悟ることができないでしょうか。
親は子供を生み、育てることに物質的な見返りを求めようなどと考えません。けれども、子供が育ち親の恩を感じ、感謝の気持ちを表してくれただけで、親は無常の喜びで胸をわき立たせます。親が無情の喜びを得ることが、子供にとっても自らの幸せになります。健全に育つこと、これが親の大恩に報いる道なのです。
同じように人間も、天地の真理を悟るよう育たなくてはならないと思います。真理は天地宇宙を貫きます。この真理こそ万古不変の神の恵みの姿、生物を生み育てる親神の姿そのものなのです。朝も夜もわれわれは真理に包まれて生かされています。これを悟れば常に神の懐に抱かれる有難さを知ります。