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「合わす」は幸せの第一歩(2025年6月)

飛ぶ鳥を射るのは至難の技です。なかなか狙いが定まりません。

どんなに性能のよい銃を持っていても、照準が合っていなければ鳥を落とすことはできません。

的を射るコツは唯一つ、相手の動きに合わせる目を持つことです。

素晴らしい性能を持った高価なカメラもピントが合っていなければ、出来上がった写真はピンボケになってしまいます。素晴らしいカメラもこれでは宝の持ち腐れです。

汽車はレールの上に置くからこそ走ることができます。ドライブは交通法規従わなければ、数分して大事故を起こすでしょう。

このように世の中すべて自分だけよければいいということは一つもありません。

必ず自分以外の相手があり、規則があり、手順があります。こうした相手なり手順に合わせて初めて自由な楽しみが得られます。

人間の行動もそうです。夫婦だからといって夫が好き放題することは許されません。

夫は妻に合わせ、妻は夫を理解することで絆が生まれます。

紛争のあるところには、すべてこの相手に合わせるという真理が欠如しています。

全世界が競って合わせ合いを実践したら、この一瞬から地球の隅々まで平和の笑みが行き渡ります。喜びと感謝の心が行き交うでしょう。

なぜなら、この合わせ合いの心は天地の大連動に沿うものだからです。

これこそ天の理であり、天の理に合わせることで不幸の根が切れていきます。

考え方や心の持ち方を変えただけで八〇億の民の心が一つに合わせられるのです。

こんな簡単な真理が今もって人類には理解されていません。

何をするよりもまず、合わせ方の訓練をすることが人類の運命を拓く鍵となります。

取りあえず自分の心を開き、相手を受け入れること。この訓練から始めてみましょう。